めねじ長さと軸力(2)

少し疑問の内容と違う為、再度質問させていただきます。
F = 2T/(d2・μs/cosα + P/π + dw・μw)
をT=におきなおし
T=F/2(d2・μs/cosα + P/π + dw・μw)となり、右辺の
F/2・d2・μs/cosα (ねじ部の摩擦)
F/2・P/π (軸力)
F/2・ dw・μw(座部の摩擦)
であり与えるトルクはねじ部の摩擦に40%座部の摩擦に50%残りの10%が軸力になると聞きました。
この比率は μsねじ部摩擦係数 μw座部摩擦係数で変わってくると思います。(摩擦係数が高いと軸力は減る)

長ナットを締めるときに抵抗を感じますし。
部品に直接めねじを切ったときはおねじは奥に入るほど抵抗を感じます。
このような実感と
F = 2T/(d2・μs/cosα + P/π + dw・μw)
が頭の中で混乱します。
少し深く考えすぎかも知れませんが、社内のねじに関する教育資料を作成しており、アドバイスいただけましたら、幸いです。

ねじユーザー企業(弱電・IT/技術者)

[回答]おそらく、になりますが

勘合長さに摩擦力が比例するだろうという発想は理解できますが、計算値ではなく現実の現場の実測値ではネジの勘合長さをパラメーターとして入れても式が複雑なる割にその分のメリットが殆ど見込めないのでは?

勘合長さはオネジ長さとメネジ深さで単純には決まりませんし、締め付け作業では連続的に変化してしまいます。
また締結作業では先に回答したようにオネジが伸びるような領域で締め付けるので最終的な締め付け状態では勘合長さの影響はうんと少なくなります。

ねじ商社/販売系会社社員 2010-06-03 10:29:41

[回答]何度もすみません

当方の扱う弱電ではいわゆる小ねじがほとんどです。
M1.6ぐらいから大きくてもM4。
そしてめねじはナットであることはまずありません。
部品そのものにめねじ加工をしたものにねじ締めしたり、タッピングねじで締めたりです。
おねじを限度いっぱいまで締めるとその前にめねじが破壊しますので、その様な締付けは基本ありません。
その条件下で、例えばアルミダイキャストの部品にめねじを切り、M2の小ねじを止めたとします。
長さが4mmと10mmと変えたら摩擦と軸力の配分はどうなるのでしょう?
この時、計算結果を設計や製造の現場に持ち込むつもりは無く、あくまで考え方を知りたいだけです。
いままで我々の様な小ねじを扱う業界は理論が確立されておらず、経験やフィーリングと言った無頓着な取り組みが多くのトラブルを生みました。
少しでも向上させたい思いからの質問です。

ねじユーザー企業(弱電・IT/技術者) 2010-06-04 11:40:22

[回答]そういう話になると一定の答えは無理では?

ダイガストも樹脂成型も穴径が一定の下穴はドリルでしか開けられません。成型した時の穴は基本的にテーパー穴です。
またメネジを立てない時はタッピンねじやタップタイトといったオネジ径が一定ではないネジを使います。

従って勘合長さが長くなれば勘合部の摩擦力は増大するでしょうが締め付けトルクに占める割合の変化はケースバイケースにならざるを得ないでしょう。

ねじ商社/販売系会社社員 2010-06-07 09:41:50

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