M3のネジにて雌ネジの山が潰れて困っています。
雌ネジは真鍮に鈴メッキで転造です。雄ネジは鉄に三価クロメートです。これまでは1.2Nのトルクで壊れることはなかったのですが、急に壊れるようになってしまいました。原因は雄ネジにあるようですが(雄ネジをこれまでのにすると壊れないため)、寸法等に問題がなく原因がわかりません。原因はどのようなことが考えられるでしょうか?ご教授お願いします。
ねじユーザー企業(弱電・IT/技術者)
[回答]ねじ馬鹿について
当社ではM3からM5のねじを毎月2千万本ぐらい使用しています。雌ねじはBSで雄ねじは12A材です。M4以上のねじについては問題ありませんが、御社と同じようにM3とM3.5のねじが3価クロメートに変更してから同様の現象が起こっています。はっきりした原因はつかんでいませんが、3価にしてからねじのすべりが悪くなり、ねじ締め不良を防ぐためにねじメーカーが摩擦係数を下げる添加剤をメッキ処理液に入れるようにお願いしているそうです。いろいろな添加剤を試していますが、どうもこの添加剤がいたずらをしているような気がします。今までの6価クロメートで処理したねじは問題がありません。
添加剤によって摩擦係数が変わっています。今まではM3.5でトルク2N.mぐらいはOKでしたが、最近はばらつきが大きく、1.4ぐらいでねじ馬鹿になったりしています。同じロット内でのばらつきも非常に大きくなっていて困っています。
ねじユーザー企業(弱電・IT/一般) 2006-10-21 20:06:12
[回答]添加剤
やはり摩擦係数を低くする添加剤の可能性が高そうですね。うちも最初に思いついたのですが、雄ネジを洗浄すると壊れなくなるため、油等の付着かと思ったのですが、油の付着はなくわけがわからなくなりました。洗浄で添加剤がとれるとも思えなく。。。。。
ねじユーザー企業(弱電・IT/技術者) 2006-10-22 02:34:22
[回答]ねじ馬鹿について
油の洗浄をする液が何か分かりませんが、ねじ表面の組織が薬品でコーティング状態になっているのかもしれません。しかし、余分な仕事は効率を妨げるため、当社ではその方法はとりにくいです。
ねじ屋さんに相談しても、メッキ液に入れる添加剤の量を微量に調整している、との回答しか今のところかえってきません。
テストとして、当社のねじ下穴径を0.01刻みで大きくし、添加剤を入れない状態のねじで調べています。平行して別のねじ屋さんのものを数社テストしています。
雌ねじはBS材料にスズメッキをしていますが、こちらとの相性はどうだろうか? など気になる点はいくつかあります。いずれにしろ、もう6価の使用ができないいじょう、何とか解決しなくては当社の最終製品に遅かれ早かれ顧客苦情が高確率で発生しますので、何とかしなくてはならない状態です。
ねじユーザー企業(弱電・IT/一般) 2006-10-22 07:18:28
[回答]ネジバカ不良
洗浄はアルコールにて行いました。うちでもコーティングとか金のかかることはしてないです。
この問題は、結構難しいですね。顧客でクレームが発生するまえに対処しないと大問題になりかねないですし。
ねじユーザー企業(弱電・IT/技術者) 2006-10-22 16:17:08
[回答]ねじバカ不良対策
トルカーCAHという水溶性のねじ表面処理剤があります。雄ねじ部品にこの表面処理を行い,乾燥させて締付けに供給すれば問題は解決します。コストが安く効果的です。ダクロと日本油脂の共同開発処理法で,自動車メーカーで多くの実績があります。
ねじ各種団体のメンバー 2006-10-24 17:10:14
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