SUS304六角ボルト(M10)とSUS304六角ナット(M10)で樹脂部品を、SUS平・バネ座金を介して固定しています。
締付はエアー工具を使用しています。
上記の条件で時々ネジの焼付が発生します。
原因及び対策等について回答願います。
ねじユーザー企業(技術者)
[回答]\N
焼け付き防止対策の1つに弊社の行っている処理がございます。
メール頂ければ詳しく説明させて頂きます
ご連絡お待ちしています
選択無し 2004-10-04 00:00:00
[回答]ステンレス鋼の焼け付き現象
ステンレス鋼製ボルト(おねじ)とナット(めねじ)の組合せでの締結においては、ステンレス鋼の持つ物性により焼け付きを起こし易いのは事実です。
その要因となる物性とは、摩擦係数が大きい(ボルト・ナットとも完全脱脂されていることもあり、ねじのかみ合い面での摺動抵抗が大きくなるため発熱量が多い)こと、熱伝導率が小さい(ねじのかみ合い面で発生した熱が発散されにくいため局部的に高温になり易い)こと、熱膨張係数が大きい(ねじ山の膨張により、ねじのかみ合い面の接触圧が高くなり摺動抵抗が大きくなる)ことが挙げられます。
また、高負荷高回転,被締結物にバネ性があったり、偏荷重の加わる等の締結条件下では、ステンレス鋼の物性との相乗作用により、焼け付き現象が、より顕著に発生する可能性がありますので注意が必要となります。
ステンレス鋼の物性は変えられませんので、焼け付きの防止対策としては、締結条件を見直すか、条件を変更できない場合には潤滑剤による方法が有効となります。
弊社には、焼け付き防止処理としまして、『Mコート』がありますので、ボルト・ナットのどちらかに処理を施せば(通常はナット側)解決すると考えますので、ご連絡を頂ければ対応させて頂きます。
選択無し 2004-10-07 00:00:00
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