全ネジボルトと呼び径ボルトのせん断について

先日、先方よりせん断力の掛かる部位については全ネジボルトを使用してはならない。呼び径ボルトを使うようにとの指示がありました。全ネジボルトを使用したときと、呼び径ボルトを使用した場合を比べたときどのような差があるでしょうか?全ネジの場合そのネジの谷間にせん断応力が悪影響し破断すると考えられるでしょうか?又は特に影響はないのでしょうか?実験値等資料がありますと非常に助かります。ちなみに使用するボルトはSUS M6x25です。

ねじユーザー企業(技術者)

[回答]剪断に対する件

剪断力が掛かるところには、「ネジ部が掛かってはいけない」と、先方さんは言っておられると思いますので、問題になることを整理すれば、下記が考えられると思います。
1.ネジ部の疲労耐力: いくら転造でも応力集中は生じる。
2.応力に対する、変形量: 応力によっては、ネジ部の変形が増加する。
3.応力を伝えるべき、ボルトの有効面積の低下: 山径と谷径の違い。
4.素材への面圧の増加: 山で接触するため。

使われる場面が想定できませんので、具体的に書けませんが、これらを参考にして下さい。
尚建築関係は、剪断力が作用する場所には、高力ボルトを使用するようにとの規定が、有ります。

検索した、参考になりそうなページ。
http://www.tuat.ac.jp/~ttlab/youso2-02.pdf

選択無し 2003-03-08 00:00:00

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