ダクロ処理

ダクロ処理は亜鉛とクロム化合物の表面処理と聞いていますが、このクロム分は公害問題とかにはならないのですか?
また、ノンクロムのダクロ処理があると聞きましたが、処理可能ですか?

ねじユーザー企業(技術者)

[回答]ダクロ処理

ダクロにはクロムが含有しております。その内特に、発がん性有害物質である六価クロムが含まれます。
人間の汗に含まれる塩水に浸しておくと、ボルト表面から6価クロムが溶融するといわれています。 しかしながら、当社含め、多くのボルトメーカーの検査員がボルトに触れていますが、毒害にあったという話は聞こえてきません。
車などに組み込み、それが廃棄されたときの環境負荷物質として問題とされるのでしょう。
欧州では6価クロムの規制が進んでいます。2003年から2005年が山と云われています。これに同調して、いくつかの日本の自動車メーカーも6価クロムレスの動きを進めています。

6価クロムは有害ですが、防錆という点では抜群の性質をもつ成分です。自己修復性により、表面の微小亀裂も埋めて錆びをシャットアウトします。表面処理各社は、これを用いずに従来通りの性能を出すのに苦労しています。

ノンクロムのダクロ処理はいくつかの処理がノミネートされています。
有害でない3価クロメート仕様と完全なノンクロムがあります。
ご協力できるようであれば、kaihatu1@sannohashi.co.jpへ。

選択無し 2001-06-19 00:00:00

[回答]\N

通常のダクロ処理には微量の6価クロムが含まれています。
6価クロムを定量する方法はいくつかありますが、ジフェニルカルバジドを抽出液として
分光光度計による比色分析では、実際に世の中で多く使われている光沢クロメート(青色クロメート)より多く、
有色クロメート(黄色クロメート)より少ない量でした。
但し、上記の回答にも書かれているように欧州の、特にカーメーカーから規制が始まりましたが、この6価クロムは
自己修復作用による耐食性に大きく寄与する点から、各社競い合って代替品を開発・研究しています。
当グループではこれらの事態に備え、ノンクロム型のダクロ処理であるジオメットの試験を行っています。
もし、テスト的ではございますが、処理は可能です。

選択無し 2001-06-22 00:00:00

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