インパクトでのねじ締めについて

現場ではM4のドリルねじをアルミ形材に対して、下穴をあけずに打つことが多いのですが、12ボルトのインパクトで締めると、頭が取れたり、首下で切れてしまうことがあります。その場では大丈夫でも、1、2ヶ月経って、取れることもあります。なぜなんでしょう?9.6ボルトのインパクトでも時々起こります。M4でインパクトは使用してはいけないのでしょうか?

ねじユーザー企業(技術者)

[回答]Re;インパクトでのねじ締めについて

ねじユーザーさま、株式会社サンノハシの開発の者です。
われわれはタッピングタイプのねじをやっていないので、的をえた回答とはならないかもしれませんことをあらかじめ陳謝します。
ボルトは締め付けには軸方向の力(伸び)が重要ですが、締め付け方向が回転であるため、「ねじり」のせん断応力が発生します。
これは、回転方向の摩擦抵抗が大きい場合、ねじに本来必要な軸方向引張力ではなく、回転抵抗ばかりが喰われ、ねじり破損につながってしまいます。
インパクトで高速締め付けをした場合、アルミのように柔らかい相手では、回転しながら焼きつきをおこします。このため、回転方向の摩擦係数が極端に増大します。
これでは、回転しないのですから、回転に力が加わるとねじり破壊をおこします。
これは締め付け時にねじや首破壊となります。
また、数日して破損するのは遅れ破壊であり、締め付けが降伏状態で、しかもねじられたところが加工硬化している場合に発生します。これもせん断応力過大によるものでしょう。

対策としては、ねじに油を塗り、回転抵抗を減らす、または下穴を若干広げて摩擦抵抗を減らすなどです。
容量の小さい工具は、締め付け速度が低下し、焼きつきを減らすので、効果があるかもしれません。
回答になりましたでしょうか。

選択無し 2001-05-14 00:00:00

[回答]インパクトの使用

回答遅くて読んでいただけないかもしれませんが、こんなことを聞いたことがあります。「質の悪いネジは頭部の六角形状の中心と、ネジの中心線がずれている為、インパクトを回すときにこっちが振り回されてしまう」とか。関係ないかもしれません。

選択無し 2001-05-17 00:00:00

過去記事アーカイブ 人気の記事10件

新しく質問を投稿する場合には、ねじのしゃべり場をご利用下さい

今ご覧のページは、「旧掲示板 過去記事アーカイブ」です。
新しく記事を投稿する場合は、「ねじのしゃべり場」をご利用下さい。