No.335 [ねじの学び舎]袋ナットについて|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.335|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

電話の次にスマートになるのは、テレビ?

『薄型テレビ戦争は日本勢の「負け」で決着がついたようだ。』これはロイターの「テレビ「敗戦」の先」という記事の出だしです。

テレビ「敗戦」の先(ロイター)

台湾企業がシャープの筆頭株主になったことは、敗戦という表現を象徴する出来事となりました。
テレビをはじめとする家電製品や車など日本でのモノづくりの限界が叫ばれています。
しかし、ある商品が生産現場を海外から日本に移転しました。

それは、ノートパソコン。
アメリカに本社を置くHPが日本での生産をなぜ決定したのか。
人件費の安さだけがモノづくりを決定づける訳ではないことが下記の記事で紹介されています。

日本HPが東京生産する必然性(ITmedia)

では、本日もねじJAPANニュースを最後までよろしくお願い致します。

ねじの学び舎

「ねじの学び舎」は、ねじJAPAN発行「質問技術相談集」のQ&Aを取り上げるコーナーです。知識向上にお役立てください。

質問:袋ナットについて

ステンレスM10六角ボルトで、M10用袋ナットを使用する際、袋ナットの中にボルトがどれだけ(長さ)入るか知りたいのですが。
わかりますか?

回答

正確には一概に何ミリ入るかはいえません。計算上では出せるにしても。

一般的に市販されている3型2種の場合、規格ナットにお椀形状のキャップをスポット溶接しています。
厳密に言うと、母材となるナットの高さ、キャップの溶接の溶け込み具合、キャップ寸法のバラツキ等でボルトの入る長さは変わってきます。

もちろん、相手のボルトの先端部の面取りの大きさによっても違いが出ます。
実際に入れてみないと正確な寸法は割り出せないと思います。

ただ、使い方として、キャップにボルトを突き当てるのはあまり良いことではありません。
キャップの変形、溶着が完全ではない場合、キャップのはがれも考えられます。

余談になりますが、市販されている袋ナットについては、キャップの板厚がJIS規格より薄いのが一般的です。

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編集後記

電話の次にスマートになるのは、テレビ?

電話が進化したスマートフォンが普及しています。
今、電話の次にスマートになる家電製品が注目を集め始めています。

それはテレビ。

茶の間の中心を占めるテレビが「スマート」になれば何がどう変わるのでしょうか?
今日は熱い視線を集めているスマートテレビに注目したいと思います。

■スマートテレビとは?
スマートテレビとは、どのようなものでしょうか?

野村総研の定義付けを見ると次の2つの特徴が挙げられています。(1)
1.インターネット経由の映像をテレビ画面で視聴することが可能
2.高い処理能力を持つCPUが搭載され、スマートフォンのようにゲームなどのアプリをテレビで利用することが可能

分かりやすく説明すると、電話とパソコンを足したものが、スマートフォン。
テレビとパソコンを足したものが、スマートテレビ。
このようにイメージしてもらえれば良いと思います。

■スマートテレビで何が変わる?
では、スマートテレビでは、具体的にどのようなことができるようになるのでしょうか?
さまざまな可能性が語られていますが、今日は3つの点だけを紹介したいと思います。

1.テレビでYouTubeなどのインターネット動画が視聴できる。
スマートテレビの1つ目の特徴として、YouTubeを初めとするインターネットの動画サイトをテレビで視聴できることがあります。

2.VOD(ビデオ・オン・デマンド)ができる。
視聴者が観たい時に観たい番組を選び、インターネット経由で視聴するVODができるようになります。

日本では4月から民放キー局5局がVODサービス「もっとTV」をスタートしています。
見逃しや録り逃しを心配が不要になるかもしれません。

3.コミュニケーションができる。
SNSなどのアプリをテレビにインストールし、パソコンではなくテレビでコミュニケーションを取れるようになります。

以上、3つを紹介しました。

他にもスマートフォンやタブレット端末をテレビと連携させることなどさまざまな可能性が語られています。

■スマートテレビはまだまだ黎明期
さて、さまざまなメーカーがスマートテレビをすでに販売しています。
インターネット界からはアップルとグーグル。
家電メーカーのサムスン電子、ソニー、パナソニックなどです。

アップルTV
グーグルTV
サムスン電子
ソニー
パナソニック

しかし、現状では各社によって取り組み方や機能がバラバラです。
そのため、実はスマートテレビの定義すら不明確です。
さらに、どのような機能が視聴者に受け入れられるのかも手探りです。

例えば、コミュニケーションと言っても、家族みんなが共有する茶の間のテレビ画面でプライベートなコミュニケーションをするのか?

VODについても、民放キー局の放送が日本全国で簡単に購入できるようになれば、キー局の番組を放送している地方局の経営はどうなるのか?
などの疑問を感じます。
いろいろな可能性を秘めていますが、視聴者が何を必要としているのか分からないのがスマートテレビです。
このようにスタートしたばかりのスマートテレビ。
電話の使い方を一新させたスマートフォンのようにスマートテレビは私たちのテレビの使い方を一新させるのでしょうか?
メーカーと視聴者が答えを出す旅路は、今始まったばかりです。

参考
(1)テレビ・映像視聴市場に「スマートテレビ」という新たな波が訪れる

2012/04/09配信