投稿者:イノベさん
初めて質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
ロボット組立で様々なSUSネジ(六角穴付、トラス、皿ネジなど)を手締めで締めた際に加わるトルク値について、お聞きかせ下さい。
例えば、六角穴付ボルト(M4×8)鋼種区分:A2-70での締め付けトルク値が2.0〜3.0N・m推奨の場合、他トラス、皿ネジ、六角ボルト、六角穴付止めネジの場合、ざっくり(表現が悪く)各係数(トラスだと0.6〜0.8)を掛ける事でおおまかな参考締め付け数値を出して、新人作業者に数値化で体感させてスキルを上げていきたいと考えてます。六角穴付ボルトを基準にして、他ネジは各設定係数(おおまかでOK)を掛けて、標準化したいと考えています。参考で良いので、ご教授のほどよろしくお願いいたします。
もちろん、環境や様々な条件により、難しいとは思いますが、一般的に最低限押さえておけば良い手締めトルクレベルを作業内に標準化していこうと思います。
回答者:nobodyさん
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一般的な塑性域を使ったねじの締結(トルク法)は材質と呼び径が決まれば適正締め付けトルクが決まりますので、同じ材質では頭の形状の影響まで考慮されることはまずありません。逆に言うとトルク法はそれくらい大雑把な管理手段とされているということを意味します。
また、鉄だとキャップボルトと小ねじでは材質が違いますが、SUSの場合はどちらもほぼ同等の強度とされる材料ですので締め付けトルクは同じで構いません。
但し、アルミ材料に直接メネジを立てている場合はステンレスより強度がずっと劣りますのでアルミのメネジを基準にトルクを設定してください。
余談になりますが、市販のトルクドライバーの類は元々バラツキが大きく、そのバラツキが問題となるケースも出てきたためトルクドライバー管理用の検証治具が販売されるようになりました。従って体感してもらう際にトルクドライバーの表示値が正確であることを前提にしていらっしゃる場合は注意が必要になると思われます。
回答者:イノベさん
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早速のご回答ありがとうございます。
ただ1つ疑問に思われる内容で「頭の形状」で締め付けトルクは変わらないという事はあり得ないと思います。例えば、呼びがM4の様々なねじを締める際に使用する工具、L型六角レンチやT型六角レンチとプラスドライバ(N0.2)では、明らかにトルク値の差があります。余談の件は、勉強になりました。
回答者:nobodyさん
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>ただ1つ疑問に思われる内容で「頭の形状」で
>締め付けトルクは変わらないという事はあり得ないと思います。
>例えば、呼びがM4の様々なねじを締める際に使用する工具、
>L型六角レンチやT型六角レンチとプラスドライバ(N0.2)では、
>明らかにトルク値の差があります。
多少誤解があるようですね。
一般的に言う「締め付けトルク」とはテコの原理の作用点に掛る力を指しますので、力点である工具を回す力そのものを指すわけではありません。
同じ締め付けトルク設定であってもドライバーの握りの太さが違ったり、L字のレンチの長さが違えば、掛ける力は違ってきます。
つまり、使用する工具の大きさや形状が複数になる場合はネジの1つ材料と呼び径の組み合わせに対して、複数の工具に掛ける力を全て同じにすることでは締結管理はできないということです。