このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。
みなさん、こんにちは!
ちょうど一年前の今頃、インターネットの通信販売で購入した「おせち」が、「商品写真と大きく異なっている」「商品が届かない」などの苦情が相次いだ「おせち騒動」がクローズアップされていました。
そして2012年。
今度は年始早々に飲食店の口コミサイト「食べログ」のやらせ騒動が起きました。
今回の編集後記では、この「食べログ」のやらせ騒動について取り上げてみました。
では、本日もねじJAPANニュースを最後までよろしくお願い致します。
「ねじの学び舎」は、ねじJAPAN発行「質問技術相談集」のQ&Aを、取り上げるコーナーです。知識向上にお役立てください。
一般に締付けトルクTと締付け力FにはT=KFd(K:トルク係数,d:ねじの呼び径)の関係式がありますが,同一のボルト,ナットを使用し,同じトルクで締付けた場合,座金無し,平座金のみ,平座金+皿ばね座金の3パターンでは,締付け力は違ってくるものでしょうか?
Kが座面摩擦係数の関数でもあるので,違ってくるとは思うのですが,その場合,どの程度の比率で締付け力に差が生じるのでしょうか?ご教示お願いいたします。
ご使用になるボルトナットに使用されているコーティングや座面の状態で異なりますので、実験をしてみないと正確な事は言えませんが座金無し>平座金のみ>平座金+皿ばねが一般的かと思われます。
冒頭でも紹介したとおり飲食店の口コミサイト「食べログ」で、やらせ騒動がありました。
「食べログ」を運営するカカクコムの発表によると、不当なやらせの口コミをする代わりに飲食店から報酬を得ていた業者を2011年中に39社確認したとしています。
この一連の騒動によってIT企業の株価が下落するなどの影響も見られます。(1)
なお、やらせ投稿はサイトの利用規約に違反しているだけでなく、ある場合には偽計業務妨害罪に問われる可能性があると指摘している弁護士もいます。(2)
■「口コミ」こそネットの本質
さて、家電製品の価格ドットコム、書籍のアマゾン、宿泊施設のじゃらんなどネット上には様々な口コミサイトがあります。
これらのサイトではユーザーからの口コミや評価は、利用者の行動に大きな影響を与えています。
では、一連の騒動で信頼性に傷ついたネットの「口コミ」は、今後利用されなくなるのでしょうか。
個人的にはネットの「口コミ」はこれからも利用され続けていくと思います。
理由の一つは、『不特定多数のユーザーが「口コミ」を投稿し、それがリアルタイムで更新され、その情報を多くの人が参考にできる』というこの仕組み自体が、ネットの本質的な部分と深く関わっているからです。
■ネットだからできる「口コミ」というコンテンツ
例えば飲食店のガイドブックの場合、情報の発信源はガイドブックを発行する出版社・編集者です。
※利用者の声などを掲載しても、それは出版社・編集者のフィルターを通すことになります。
しかし、インターネットの場合、情報の発信源はサイトを運営する企業が主体ではなく、飲食店を利用した不特定多数のユーザーが主役です。
つまり、飲食店のガイドブックとインターネットを比較すると、情報発信の主役が全く違うことがわかります。
そして、この不特定多数のユーザーが発信した情報を不特定多数の人がリアルタイムで共有する仕組みは、飲食店ガイドブックなでの紙媒体で運営していくことは難しく、インターネットだからこそできるものであると言えます。
つまり、飲食店を利用した不特定多数のユーザーの口コミや評価はネット上でのみ知ることができるため、今後も利用され続けるのではないでしょうか。
しかし、今回の騒動は口コミサイトの運営者やサイトの利用者、そして飲食店にそれぞれ課題を明らかにしたと思います。
次回のメールマガジンではその点を取り上げたいと思います。
2012/01/16配信