このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。
今日は4月11日です。東日本震災からちょうど1ヶ月が経ちました。
日本は3月11日を境目に様変わりました。
被災地の復旧・復興状況や原発事故のニュースは、1ヶ月間ずっと絶え間なく報道されています。
そしてこの1ヶ月、地震や原発事故の話題が僕の口にのぼらない日はありませんでした。
暖かさが増し桜が開花している地域が増えています。
しかし、今の日本にはその桜を楽しむお花見さえ自粛するムードが見られます。
満開な桜を心から楽しむことができる日が早く来ることを願ってやみません。
さて、今回の地震で自宅や会社の情報機器や家電製品が壊れた方がおられますか。
通常であれば地震や津波などの天災地変を原因とする故障は有償です。
しかし今回の大地震では多くの企業が特別対応をしています。
各メーカーの案内ページへのリンクが下記サイトでまとめられています。
どうぞ必要な方はぜひご確認ください。
○震災で壊れたパソコン・周辺機器を直したい―主なメーカーの修理対応リンク集(日経トレンディ)
「ねじの学び舎」は、ねじJAPAN発行「質問技術相談集」のQ&Aを取り上げるコーナーです。知識向上にお役立てください。
一般にねじとボルトの呼び方はどのように使い分けているのでしょうか。
また小ねじというのはM6以下と認識しているのですが、径が小さくてもボルトと呼ぶこともあるようですし、呼び方について統一化を図っていきたいのですが一般的にはいかがなものでしょうか。
一般的な質問で申し訳ありませんが宜しくお願いします。
「ねじ」という言葉には、二つの使われ方があります。
一つは固体に加工されたねじ山の部分だけを指す場合で、他はねじ山が加工された固体の全体を指す場合です。
前者を規格上の分類では「ねじ基本」といわれているものです。
後者は、ねじ部以外の部分の形状、寸法などを含めたもので、規格上の分類では「ねじ部品」といわれるものです。
ボルトは締付けの際、原則としてスパナ、レンチなどをもちいてトルクを加える事を特徴としています。
トルクは、ボルト頭部に加える事もありますが、多くの場合ねじ部にはめ合わせたナットに加えます。
以上
自粛:「自分から進んで、行いや態度を慎むこと」(Yahoo! Japan 辞書より)
今、日本各地で様々なイベントやお祭りが自粛されています。(1)
被災地から遠く離れた四国でも昭和34年の開催以来初めて中止になったお祭りもあります。(2)
また、大阪でもホテルの関係者から歓送迎会がキャンセルになっている話しをお聞きしています。
確かに、被災地から離れていても今回の地震で親族や友人を失った身近な人がおられたり、被災地の人たちの気持ちを考えると、とてもイベントを楽しめる気持ちではない・・という心情もうなずけます。
確かに、自粛することは被災者の気持ちを汲んだ立派な行動です。
それでも、違う観点からも物事を見ることができます。
「ハナサケ!ニッポン!」というサイトを被災地岩手県の蔵元が立ち上げました。
○ハナサケ!ニッポン!~東北の食と酒を、みんなで。~
そのサイトでは、次のような説明があります。
>節電への協力、買い占めしないなど、慎むべき行動はもちろんあります。
>しかし、被害の少ない地域や大都市に住む人々が>いちばん被災地の力になれるのは、
>「ふだん通りの行動の中で、なるべく被災地にお金を落とし続ける」
>「被災地に代わって消費を支える」ことなのです。(3)
サイト内に掲載されている動画では、単純に自粛するのではなく、東北のお酒や食材を持ってお花見に出かけて欲しいと訴えています。
確かに被災地以外の地域で自粛ムードが広がり、イベントやお祭りが中止になることによって、経済活動が停滞するというのも現実です。
また、復興にかかる費用は数十兆円が必要だと言われています。
それらの費用はこれからの日本の経済活動で生み出していくものです。
自粛によって経済活動が低迷しては、復興費用の捻出もままならなくなります。
イベントを自粛し被災者の気持ちを静かに配慮するのも立派な行動。
しかし、自粛ではなく普段と変わらない生活を続けるのも立派な行動だと感じました。
さて、皆さんはどう思われたでしょうか。
参考
(1)祇園、自粛ムード 宴会など中止で客激減 消費活動、望む声も
(2)関西も自粛ニッポン停滞? 花見・祭り・花火大会・ライトアップ...
(3)ハナサケ!ニッポン!~東北の食と酒を、みんなで。~
追記.当初予定していた「スマートフォンがもたらす携帯電話メーカーの危機 後編 その2」は、次号で掲載いたします。
2011/04/11配信