No.306 [ねじの学び舎]ステンレス製ボルトのトルク係数について|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.306|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

[ねじの学び舎]ステンレス製ボルトのトルク係数について

一時の過熱報道から少し落ち着いた様子になっている大相撲の八百長問題。
今から振り返ること30年ほど前にこの八百長問題を特集したスポーツ誌がありました。
それは文藝春秋が発行するスポーツグラフィック詩Number。
タイトルは「大相撲の『八百長』って何だ!?」。

雑誌Numberの公式ウェブサイトに、この過去の記事が掲載されています。
相撲の文化や背景を理解することのできる読み応えのある内容です。
関心のある方は一度ご覧ください。

大相撲の「八百長」って何だ!? 〜Number創刊年に載ったコラムを再発表!

というわけで、ねじJAPANニュースをお届けします。

ねじの学び舎

「ねじの学び舎」は、ねじJAPAN発行「質問技術相談集」のQ&Aを取り上げるコーナーです。知識向上にお役立てください。

質問:ステンレス製ボルトのトルク係数について

当方は腐食防止・ガジリを考慮しSUS304ボルトとSUS316ナットの組み合わせを多用していますが、トルク係数は一般のボルト・ナットのように0.2を使用してよいのでしょうか?(摩擦係数0.15が適用できるのでしょうか)

回答

摩擦係数はねじの材質よりも表面状態(メッキの有無)や潤滑状態に左右されるので、トルク係数は同じと考えていいと思います。
摩擦係数についてはいくつかの実験データが公表されていますが、日本規格協会発行の「ねじ締結体設計のポイント」にそれを集約したものが記載されています。

回答

トルク値と軸力の関係はねじ面摩擦係数と座面摩擦係数で大きく変化します。
材質の組み合わせでのドライ潤滑性の評価そのものは面粗さとも関係し、定量的にすることは困難と思いますが、但し、表面硬度に差をつけることによりかじりにくくする考慮は
特にオーステナイト鋼では重要と思います。

しかし、SS304とSS316では大きな差が出にくいとおもいますが・・・・。
また、トルク係数0.2というのは、標準メートル並目ねじでの数値でピッチが異なると、実際のトルクー軸力の関係は異なりますので要注意です。

編集後記

スマートフォンがもたらす携帯電話メーカーの危機 前篇

★時代はスマートフォンへ
今、携帯電話はスマートフォン一色です。
アップル社iPhoneでスマートフォンの先駆け的存在となったソフトバンクはもちろん、ドコモもAUも続々とスマートフォンのラインナップを拡充してきました。
このスマートフォンの登場が日本の携帯電話メーカーを苦しい立場に追い込んでしまうかもしれない。
今回はそんな話題は取り上げたいと思います。

★今までの携帯電話は専用端末
まずスマートフォンが現れる前の日本の携帯電話業界について説明します。
日本の携帯電話メーカーは、ドコモやAUなどの通信企業が要求する仕様に基づいて設計開発を行っていました。

つまり、携帯電話は通信企業の専用端末でした。
この通信企業と携帯電話メーカーの緊密な関係があったからこそ、iモードや携帯メール、お財布携帯、写メールなどの高機能を世界に先駆けて実現できたといえます。

★世界標準ルールをもちこんだアンドロイド
しかし、スマートフォンになると状況が一変します。
アップル社のiPhoneを除けば最近のスマートフォンはアンドロイドというOSを搭載しています。
アンドロイドとは、グーグル社が開発したスマートフォンに搭載できるOSです。
※スマートフォン向けのOSとしてマイクロソフト社が開発したWindows Phoneもありますが、日本ではあまり販売されていません。

これは、携帯電話メーカーから見ると、国内の通信企業が仕様を決定した日本国内オリジナルなルールでモノづくりをしていた環境から、アンドロイドという世界標準のルールでモノづくりをするようになった、ということを意味しています。
反対に海外メーカーから見れば、日本独自のルールで日本市場参入の壁になっていたものが取り払われたことを意味しています。
例えば、今まで日本向けの携帯電話を開発する際には、iモードやiモードメールに対応した携帯電話を開発する必要がありました。

しかし、スマートフォンの場合、iモードメールは「spモードメール」というソフトウェアをダウンロードしインストールすれば利用できるため、海外で販売しているスマートフォンを基本的にはそのまま販売することができるようなります。

実際にドコモがiPhoneに対抗するために本腰を入れて投入したスマートフォンは、海外で多く販売され好評を得ていた韓国サムスン社のGLAXY Sでした。
つまり、これまで国内メーカーだけで競争していた市場に海外勢がこれからドンドン入ってくることになります。

★ポイントは「差別化」と「コスト」
海外勢と戦うことになった日本メーカーにとって競争のポイントは「コスト」と「差別化」だと思います。
さて、日本の携帯電話メーカーは、「コスト」と「差別化」で海外勢と戦えるのでしょうか。
次のメールマガジンではその点をご紹介したいと思います。

2011/02/28配信