No.296 [ねじの学び舎]アルミに腐食されないネジ|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.296|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

[ねじの学び舎]アルミに腐食されないネジ

尖閣事件を発火点とし、突如日本を襲った「レアアースショック」
現在も中国から日本への輸出が滞っているというニュースも届いています。
下記の記事では、今回の問題が解決しても日本にとって「来年こそが正念場」となる可能性を指摘していました。

レアアース禁輸に潜む中国の不満“来年の輸出枠”に揺れる日本企業

というわけで、今回も「ねじJAPANニュース」をお届けします。

ねじの学び舎

質問:アルミに腐食されないネジ

アルミダイカストにタップ切って、ネジ頭が出ないムシネジ(M3)を挿入しようと考えてたのですが、設計から電食で使えないと回答がきました。
どういった素材・表面処理のネジを使えばいいのでしょうか?
またムシネジで使えるものがあるのでしょうか?
よろしくお願いします。

回答

当社はステンレスのねじメーカーですのでステンレス鋼を例にしますと、同じステンレス鋼でもSUS304とSUS410は電位が違います。
もっと言えばSUS304の活性状態(表面の酸化被膜が弱い)と不活性状態(表面の酸化被膜が強固)でも電位が違います。
これを同じ電位にするには、同じ材質で同じ表面処理をするのがベストです。
とは言っても、ステンレスどおしであればさほど問題になるほどの電位差ではないので、あまりそこまでこだわる必要はないと思います。
さて質問に対する答えですが、材質は何でもアルミのねじを使用されれば、電食はあまり気にしなくても良いと思います。
または、電気を通さない樹脂等のねじを使うのがいいと思います。

編集後記

iPhone VS Android

★携帯電話の主役はスマートフォン
iPhoneに代表されるスマートフォンが日本で人気を集めています。
2010年7-8月期の携帯電話販売台数の1〜3位は、SoftBankの「iPhone」とNTTDocomoのソニー・エリクソン製スマートフォン「Xperia」でした。(1)
スマートフォン市場で出遅れていたauもシャープ製スマートフォン「IS03」を発表しました。
NTTDocomoもSAMUSUNG製「GALAXYS」を追加投入します。
さらに日本メーカーの富士通・東芝連合も年内に1〜2機種を市場に投入すると発表しています。
さて、「Xperia」「IS03」「GALAXYS」は、Android(アンドロイド)と呼ばれるOSが搭載されているのに対し、iPhoneは異なっています。
今回はこのiPhoneとAndroidについて紹介したいと思います。

★Apple社の特徴
iPhoneの製造メーカーApple社の特徴の一つは、Appleワールドとも呼べる独自のブランドイメージを重視する戦略です。
例えばApple社は直営のAppleストアや家電量販店の一画を占めているAppleショップを展開しています。
そうすることで、製品を見て触り説明を聞き購入するという段階から、Apple社の考える理想のサービス(接客)をユーザーに提供しています。
つまり製品を購入する時からAppleワールドの体験は始まっているのです。
当然、購入後もAppleワールドは続きます。
Appleは完成度や質の低いアプリケーションによってユーザーが不快感を感じ、Appleワールドが傷つけられることを許しません。
そのため、アプリケーションのダウンロードサービス「App Store」や、音楽や動画の配信サービス「iTunes Store」にはApple独自基準による審査が設けられています。
審査を通過しなければ、これらのサービスを利用しアプリケーションやコンテンツを配信することができません。
これにより、iPhone購入ユーザーは質の高いコンテンツと完成度の高いアプリケーションのみを体験することが可能となっています。
さて、製品の売り方は大まかに2通りあると言われています。
「広く浅く」売る方法と「狭く深く」売る方法です。
Apple社は後者の方法、つまり高付加価値戦略を選択しているように感じます。
同じ性能・スペックの製品があったとしても、Apple社の製品ではAppleワールドを体感できるという心理的な要素が、独自性・差別化・高付加価値の根源になっているのではないでしょうか。
これこそ、Appleの特徴の一つであると考えています。

★無料のAndroidから、Googleが儲ける仕組みとは?
さて、Android(アンドロイド)は、Google社が開発したスマートフォンなどを主な対象としたプラットフォームです。
このプラットフォームには、OSはもちろんWebブラウザ・電話帳などのソフトウェアが含まれ、シャープ、ソニー・エリクソン、SAMUSUNGなど多様なメーカーで使われています。
しかも、Androidは、ライセンス料を支払う必要は無い無料のプラットフォームです。
ウェブサイトの検索が主な事業であるGoogleがわざわざAndoroidを開発し無料で配布している意図はなんでしょうか?
Googleは自社の使命をこう唄っています。
「Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです。」
(Google社 公式HPより http://www.google.com/intl/ja/corporate/)
もし、世界中にある携帯電話端末でインターネットができるなら、パソコンと違って場所・時間を選ばすに何時でも何処でもネット上にある情報にアクセス(=検索)できます。
まさに自社の使命とぴったり合致しています。
さらに、携帯電話は1人1台が基本であることを考えると、携帯電話経由でウェブ検索が可能にすることで、ウェブ検索をする全体の回数が飛躍的に増加することを見込めます。
スマートフォンを持っているユーザー全てがGoogleのウェブ検索を利用しなくても、検索回数が全体で増加するなら、自分たちの検索サービスの利用回数も増加し、結果、広告収入の増加につながる戦略であると見られています。

★将来、Andoroidが多くシェアを占める。その時、Appleは?
同じスマートフォン市場で話題を集めるAndoroidとiPhoneの違いについて紹介しました。
現在、スマートフォン市場ではiPhoneが先行しています。
しかし、各社が相次いでAndoroid搭載の携帯を投入するにつれ、iPhoneのシェアは徐々に下がっていくものと予想しています。
しかし、AppleがMicrosoft製WindowsとのOS戦争に敗れた時代の様にジリ貧になることはないでしょう。
それには、2つの理由があります。
1つは今日紹介したようにApple社がアップルワールドとも呼べるブランドイメージを維持し、熱狂的とも言えるファン層が存在していること。
もう1つは、「App Store」と「iTunes Store」の存在です。
ノートパソコンやデスクトップパソコンを販売していた時代、製品本体の販売がApple社の主な売上でした。
しかし、今は違います。
iPhoneやiPad購入後、ユーザーが「App Store」「iTunes Store」を利用し、音楽・電子書籍のダウンロードやアプリケーションのダウロードを行うごとにApple社には手数料が入ります。
つまり、Apple社から見れば「iPhone」や「iPad」は、端末機器を販売にとどまらず、自分たちに手数料収入を落としてくれるプラットフォームを広げていることを意味しています。
スマートフォンという市場で競い合うApple社とGoogle社という2つの陣営。
そこには戦略の違いがあることを今回紹介しました。

参考
(1)2010年9月の携帯電話ランキング、iPhone 4 32GBがトップ獲得も2位とは僅差

2010/10/12配信