No.283 [ねじの学び舎]トラス小ネジとなべ小ネジ|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.283|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

[ねじの学び舎]トラス小ネジとなべ小ネジ

みなさん、こんにちは!
先回ご紹介したNHKためしてガッテン「永久保存!ねじの極意」は
ご覧になったでしょうか?
「しまった!見逃してしまった・・・」という方も大丈夫。
主な内容が番組ホームページで紹介されています。
というわけで、今回も「ねじJAPANニュース」をお届けします。 
NHKためしてガッテン「永久保存!ねじの極意」
└→http://cgi4.nhk.or.jp/gatten/archive/program.cgi?p_id=P20100331

ねじの学び舎

質問:トラス小ネジとなべ小ネジ

機械部品の設計を行なっています。
トラス小ネジとなべ小ネジの使い分けをご教示願います。

回答

一番の違いは頭部の外径ですので、たとえば穴の形がいびつでナベだとそれが見えてしまったりするところは、トラスでなければダメでしょう。
また、材質がやわらかかったりしますと
強く締めたときナベですともぐってしまうこともあるかもしれません。
その他広い面で受けた方が若干なりともゆるみづらいかもしれません。
逆に、隙間の中のものをしめたりする場合は
頭の小さめなナベのほうがいいと思います。
またM3にかぎりですが、ドライバー(ビット)の番号が違ってきますので、その他にネジを使う場合その番号と同じもののほうが
使いやすいこともありそうです。
また作り手側の理屈になりますが、ナベの方が多少製造しやすいので、コスト面ではやはりナベの方がいいのではないかと思います。

回答

ただ単に締め付ける場合は、『なべ頭』
美観(見栄え)を気にする箇所は、『トラス頭』
上に飛び出したら困る場合には、『皿頭』
飛び出したら困るが若干見栄えもよくしたい場合には、『丸皿頭』
というのが一般的なようです。
もちろん浅井さんが答えられている
座面の径等も加味する必要はありますが・・・

編集後記

話題のiPadが遂に発売!

このメールマガジンでも再々取り上げてきた「iPad」が、遂に米国で発売されました。
今回はこの「iPad」について触れたいと思います。

★マルチタッチスクリーンで操作
iPadの大きな特徴は、キーボードやマウスではなく、9.7インチのマルチタッチスクリーンをiPhoneのようにタッチし操作することです。
そのため、キーボードやマウスは無く、正面からは液晶画面とホームボタンしか見えません。
文字入力は、液晶画面上にキーボードを表示させ、タッチすることでできます。
また、「iPad Keyboard Dock」に接続するば、フルサイズキーボードの文字入力も可能です。
さて、今までのパソコンは操作方法が難しいという一面があるのも事実です。
しかし、このiPadのシンプルなタッチスクリーン操作は、パソコンの操作方法の難易度をテレビや電子レンジ、洗濯機などの家電製品レベルまでに下げ、今までパソコンとの距離があった子供や高齢者との距離を縮める可能性を秘めていると思います。
公式HPでは紹介ビデオ、英語の公式HPでは各アプリケーションの操作デモが公開されています。
これをご覧いただければ、iPadの新しさをご理解いただけると思います。
iPad紹介ビデオ(日本語)
http://www.apple.com/jp/ipad/ipad-video/
iPadガイドツアー(英語)
http://www.apple.com/ipad/guided-tours/
PCMag.comビデオレビュー
http://vimeo.com/10595371

★iPadが広く普及するためには?
パソコンは主に二つの道具として使用されます。
1.情報を処理する。またはクリエイティブな作業をするための道具
2.情報を閲覧・取得するための道具
1の場合は、「企画書を作る」「業務管理ソフトで事務処理をする」「Webページを作る」など。
2の場合は、「Webブラウジング」「写真を見る」「音楽を聞く」「電子書籍を読む」など。
1の道具として使用されるパソコンは、これからもマウス・キーボードで操作され続けると思います。
しかし、前述の2のシチュエーションになるとiPadはフルスクリーンで表示されることや簡単なタッチ操作などの強みを発揮します。
つまり、iPadの強みを発揮するシチュエーションである電子新聞や電子書籍の配信がどこまで広がるかどうか。
これが、「iPad」が普及するキーポイントになると言えます。
このように、パソコンの新しい使い方を提案してくれるiPad。
日本での発売は、4月末の予定です。
さて、みなさんの目にはどう映っていますか?

2010/04/12配信