このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。
みなさん、こんにちは!
今回は初めにセキュリティに関するニュースをお知らせ致します。
最近、改ざんされたWebサイトを閲覧するだけで感染する
Gumblarと呼ばれるウイルスの被害が多発しています。
既に、大手企業のホームページでも改ざんが公表されています。
下記サイトに対策がまとめられています。一度ご確認ください。
★Gumblar対策を再チェック 基本的な作業で感染防止を
└→http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1001/08/news085.html
また、ホームページ担当者の皆様は、自社ホームページの改ざんにご注意ください。
既に、多くのレンタルサーバ各社で対策や
ユーザーへの通知が行われています。
是非そのような通知や案内に注意をなさってください。
というわけで、今回も、ねじJAPANニュースをお届けします。
アルミ板に鉄のねじを使用した場合問題ありませんか。
以前に新幹線のボルトが破損した記事を読んだことがあり、心配です。
異種金属間の電池腐食
ご質問が異種金属間の電池腐食だと判断して回答いたします。
金属は種類毎に固有の電位を持っており、代表的金属の電位系列は次の通りです。
←貴(陰極的)金・銀・胴・SUS・鉄・アルミ・亜鉛(陽極的)卑→
異種金属間には電位に差があり、接触した異種金属間に水分が介在すると電池腐食(電食)が起こります。
電池腐食は、電位の差が大きいほど腐食が加速され、陽極となる金属が腐食されます。
また、陽極となる金属の面積が
陰極となる金属の面積に比べてはるかに小さい場合、腐食は激しくなります。
ねじ締結の場合、ねじは被締結部材よりもはるかに小さいので、ねじ材料を貴なる金属にしたほうが安全です。
したがって、アルミ板に鉄のねじを使用する事は、電池腐食の理論からは問題ありません。
しかし、鉄のねじは耐食性が低いので、ステンレス製のねじを使うことが一般的です。
問題があります。
縦弾性係数,膨張係数,電位列などが理由でねじ締結体の信頼性が劣化します。
1992~1993年の日経BP社の雑誌に
関連記事(のぞみ号の記事も)が数件掲載されています。
★「もしかして」が誕生の源だった
ウェブ検索で、検索ボックスに間違った単語を入力すると、Googleでは「もしかして」という前書きで
正しいと推測される単語が検索結果画面に現れてきます。
この機能の担当者がGoogleの20%ルール※を活用して開発したのが、今回紹介するGoogle日本語入力です。
※勤務時間の20%を自分が興味のある分野の開発などを行える社内制度
日本語入力ソフトと言えば、Microsoft製IMEやジャストシステムのATOKを
ほとんどのWindowsユーザーが使用していると思います。
しかし、Googleが今回発表した日本語入力ソフトには、Microsoft製IMEやATOKには無かった特徴があります。
★「はとや」で「鳩山由紀夫」
このソフトが今までの日本語入力ソフトと異なっている点の1つは、単語をインターネット上から収集し変換単語辞書が構成されている点です。
そのため、最新の語彙が豊富に登録されているという特徴があります。
もう一つの特徴は、サジェスト機能とも呼ばれる強力な予測変換機能です。
数文字入力すだけで、変換を予測して変換候補が表示されます。
ちょうど携帯電話でメールを打つ感覚と同じ要領で文章入力が可能です。
この最新語彙の豊富さと強力なサジェスト機能があるという特徴のため、Google日本語入力で「はとや」と入力すると・・・、「鳩山由紀夫」が予測変換として表示されます。
★間違った変換例まで収集・・・
しかし、このGoogle日本語入力ソフトにも弱点があります。
それは、ネット上の単語を収集しているため、ネット上で誤って使用されている誤変換の単語が登録されているという点。
例えば、「いれたてのおちゃ」と入力すると、「入れた手のお茶」と間違った変換候補が表示されます。
また、最近のMicrosoft製日本語入力ソフト(IME)では、変換候補と共にその単語の意味が調べられるようになっており、正確な表現で文章が重要視されるケースでは、Microsoft製IMEの方が使い勝手が良いと感じました。
★新しい競争は全てのユーザーにとって良いことでは
では結局、このGoogle日本語入力ソフトは
ユーザーにとってどうなのでしょうか?
正確さを重要視するユーザー、例えば官庁向けのビジネス文章を作成するユーザーにとっては、誤変換が入り混じっているGoogle日本語入力ソフトは、魅力を感じないかもしれません。
しかし、ブログを更新したり
友人とのメールやチャット、SNSが中心のユーザーにとっては、優れた予測変換機能や最新の語彙が豊富な点は
大きなメリットになるのではないでしょうか。
もちろんユーザーにとっては、正確かつ最新の語彙が豊富で
優れた予測変換機能を持っているソフトを望みます。
しかし、日本語入力ソフトという市場に、まったく違った観点から誕生した新たなプレイヤーが増えることは、ATOKやIMEなど既存のプレイヤーにとって刺激になるはずです。
そのような健全な製品開発競争によって、全てのユーザーがメリットを受けることに繋がればよいと思います。
参考
(1)思いどおりの日本語入力 - Google 日本語入力(Google 公式ブログ 日本版)
└→http://googlejapan.blogspot.com/2009/12/google_03.html
2010/01/18配信