No.266 [ねじの学び舎]ステンレスボルトの呼び名|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.266|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

[ねじの学び舎]ステンレスボルトの呼び名

みなさん、こんにちは!
お盆休みが終わり、昨日から仕事の方も多いのではないでしょうか。
お盆休みの期間は比較的天候の良い日が多かったですが、今年7月は記録的な日照時間の短さだったため、農作物への影響がじわじわ出ているようです。
というわけで、今回も、ねじJAPANニュースをお届けします!
7月の日照時間、戦後最短に 北・西日本の日本海側で
└→http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20090731STXKF051531072009.html
野菜の卸値が高騰 長雨で日照不足響く
└→http://www.nikkei.co.jp/news/main/20090804AT1J0301603082009.html
作況指数、コメ「やや不良」 民間予測、天候不順で3年ぶり
└→http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20090806AT2C0500M05082009.html

ねじの学び舎

質問:ステンレスボルトの呼び名

ステンレスボルトの締付トルクに使われている、A2-50,A2-70の材質の違いどういう物ですか?
又、SUS304の関係はどうなのでしょうか?
(A2-50,A2-70のどちらにはいるのでしょうか?)

回答

ステンレス鋼製ボルトの性状区分
前半部「A?」は、オーステナイト系ステンレスの性状区分を表し、A1,A2,A4の3種類が規定されています。
代表的な鋼種 A1・・・SUS303
A2・・・SUS304,SM7
A4・・・SUS316(L)
後半部の二桁の数字は引張強さの強度区分を表し、50,70,80の3種類が規定されており、それぞれ最小引張強さ500,700,800(N/mm2)の意味です。
従って、使用する素材、その材料の引張強さ、加工硬化の度合い、製法によって決まります。
SUS304製ボルトでは、A2-70が一般要求スペックですが、A2-80も製作可能です。

編集後記

GoogleのOS + 次世代Office = 未来のパソコン?

★2010年にGoogleが作る新しいOSが登場
Googleが新しいOS「Google Chrome OS」を開発中です。
このOSはWindowsとは異なり、ユーザーがネットにアクセスすることを前提として作られたOSです。
これまでのように使いたいソフトをパソコンへインストールするのではなく、「Gmail」「Googleカレンダー」「Googleドキュメント」などの
Webアプリケーションを利用するという考え方です。
Googleの公式ブログでは、次のように説明されています。
>Google Chrome OS の重要な要素は、スピードと使いやすさ、安全性です。
>ユーザーが数秒でコンピューターを立ち上げて
>ウェブにアクセスできるように、非常に高速で軽量の OS を設計中です
Google Chrome OS のご紹介(公式ブログ)
└→http://googlejapan.blogspot.com/2009/07/google-chrome-os.html
このOSのは、無償で提供されるため、Windowsへ支払っていたライセンス料が不要になり、今までより低価格なパソコンが販売されるでしょう。
しかし、ウェブへのアクセスに特化している反面、今まで利用してきたOfficeなどソフトは
使用できないというデメリットも抱えています。

★新しいOSの先行きは?
Googleの発表によれば、このOSは2010年後半に市場へ姿を現します。
では、この新しいOSはWindowsの支配を引っ繰り返すほど
強烈なインパクトを与えるのでしょうか?
個人的には、直ぐには難しいと感じます。
例えば、「Googleドキュメント」は、実用レベルにはまだまだ遠く
MicrosoftOfficeの替わりに使おうとは感じません。
また、MicrosoftOfficeとの互換性についても改善の余地があります。
では、このOSの雲行きは怪しいのでしょうか?
今、人気を集めているパソコンは、高機能・高性能のパソコンではなく、ブラウジング・eメール・チャットなどWebサービスの利用を目的とした、低価格・小型・軽量なネットブックと呼ばれるノートパソコンです。
つまり、既にパソコンの主な用途は
Webサービスを利用することになっています。
また、Officeソフトについてはどうでしょうか?
文字装飾や表の挿入などを利用しても、変更履歴の管理や差込印刷など高機能な部分は、どれほどのユーザーが本当に必要としているでしょうか?
つまり多くのユーザーは、高機能ではなく基本的な部分で事足りています。
基本的な機能をWeb上で完結できるまでの「Googleドキュメント」の進化が、「Google Chrome OS」成功の鍵となるのではないでしょうか。

★OfficeがWeb上で無料利用!
興味深いことに、次世代のOfficeではOfficeのWebアプリケーション版
「Office Web applications」が一般ユーザーへ無償提供されます。
機能制限があるもののWeb上で「Word」「Excel」などの
Officeソフトが利用できるようになります。
つまり、MicrosoftもWebサービスにユーザーを取り込むという
次の新しい時代を見据えて着々と手を打っている訳です。
果たして、このWebサービスという新たな時代の覇者となるのは、Googleでしょうか?それとも、Microsoftでしょうか?
戦いの火ぶたは切って落とされています。

2009/08/18配信