No.254 [ねじの学び舎]ボルト折れについて|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.254|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

[ねじの学び舎]ボルト折れについて

みなさん、こんにちは!
「南日本造船」の大在工場でタラップ落下事故が起こりました。
ご存知の通り、フックを固定するボルトが折れていたようです。
来年度、(社)日本ねじ工業協会では
「ねじ産業未来開発プロジェクト」という新しい活動の中で、ねじの正しい使い方を含めた安全・啓発活動に取り組むことが
検討されているようです。
こういった活動によって
締結部品が関係する事故が少しでも無くなる事を願っています。
というわけで、今回も、ねじJAPANニュースをお届けします!

ねじの学び舎

質問:ボルト折れについて

M5、M6ステンレスボルト(セムス)と、ヘキサートナットでカバーや、ステーを取り付ける際に、よくボルトを折ってしまいます(エアドライバーで締付け)。
締付け方法、力、等色々問題は有ると考えられますが、どういった要因が考えられますか?
又、それは、どう調べれば定量的に表せるでしょうか?

回答

ボルト折れ
ボルト破損についてですが、エアドライバーによる締め過ぎが原因と考えられます。
ドライバーはインパクト付きを使用されていると思いますが、これは使い勝手が良い反面、インパクトを効かせすぎると簡単にボルトをねじ切ってしまいます。
特にヘキサート等の締め付けに当たっては、ナットを十分にカシメるために意識的に強く締めている可能性もあります。
これらを評価する方法ですが、エアドライバーでの締め付けトルクを測定するのは難しいので、エアドライバーで締め付けたものと、トルクレンチで適正トルクで締め付けたものを用意し、それぞれの戻しトルクを比較する方法が簡単だと思います。

編集後記

一番気になる新しい携帯電話!

携帯電話通信各社が新製品を続々発表しています。
そんな中、昨年アメリカのT-Mobile社が、「Android(アンドロイド)」という新しいプラットフォームを搭載した
新しい携帯電話を発表しました。
※プラットフォーム・・・
分かりやすく簡単に言うとWindowsなどのOSを指します。
実は、このAndoridを開発したのは、あのGoogleです。
インターネット広告業一本足のGoogleが
携帯電話のプラットフォームを開発する事を意外に感じるでしょうか?
今の携帯電話業界は、携帯電話上で動くアプリケーションを開発しても
各社毎に仕様が多種多様なために広く展開できないという問題があります。
また、たとえ良いアプリケーションを開発したとしても、携帯電話通信会社の許可を得なければ、携帯端末に実装できないという壁もあります。
Googoleは、この状況を変えるため
携帯電話の標準となりえるプラットフォームを開発したのです。
このAndroidは、OSの中身をオープン化しているため、どのメーカー、携帯電話通信会社でもAndoridを、携帯電話端末に組み込み販売することができます。
さらに、開発者はAndorid上で動くアプリケーションを自由に開発でき、Andorid上で動くアプリケーションを開発すれば、Andoridを採用しているどの端末でも
基本的に利用できるようになるのです。
しかも、GoogleはこのAndoroidを有料ではなく、無償で提供しています。

  では、このような携帯プラットフォームを無償で開発提供することに
Googleは何のメリットを見い出しているのでしょうか?
そこには、携帯電話が持っているポテンシャルを見込んでいるようです。
世界中のテレビ台数は10億台と言われています。
それに対し、携帯電話の場合は
その3倍、つまり30億台の携帯が世界中で利用されています。(1)
しかし、これまで紹介したとおり、携帯上で動くアプリケーションも
インターネット環境もまだまだ問題があります。
それを、Andoridを普及させる事で解決し、もっと携帯電話でWebサービスを利用できるなれば、Googleの検索サービスが更に利用されるようになる・・・
そんな計算があるようです。
さて、このAndoridですが、日本のNTTドコモ、KDDI/AUなども協力しています。
今年にも、日本市場に登場するのでは・・?と、噂されています。
どちらにしても、Andoridの普及は携帯電話業界に一石を投じることになりそうです。

参考
(1)断片化”したモバイルインターネットの世界で、Googleが目指すものとは
http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/0811/29/news005.html
※参考サイト
(1)GoogleのAndroid携帯発売。日本への影響は
http://allabout.co.jp/career/net4biz/closeup/CU20081030A/
(2)空前の規模でケータイ業界に挑戦する
アンドロイドとグーグルの通信事業戦略
http://www.blwisdom.com/trend/42/

2009/02/02配信