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セムスには2点、3点セムス等色々な種類がありますが、それぞれの使用用途について教えてください。
バネ座金つき、スパック付などはどういった違いがあるのでしょうか?
コスト的なもの、荷重条件など、参考にしたいのですが資料が有りません。
1.2点セムス=SW付組み込みねじのことです。
SWの切り口が、段違いになっています。
その部分のバネ反力を利用し緩み止め効果を出しています。
しかし、この場合相手部材を傷つけてしまうという欠点があります。
2.3点セムス=SW、RW付組み込みねじのことです。
(SW=Sワッシャー、RW=平座金)
3点セムス=2点セムスと同様の緩み防止効果がありますが、この場合は平座金がついているので、相手部材を傷つけにくく、かつ座金の面積を利用し、摩擦抵抗を大きくして、2点セムスより大きい緩み止め効果を有します。
スパックセムスは、切り口を平行にしてある為、相手部材を傷つけにくくなっています。
また、形状はウエィブ状で、通常のSW(Sワッシャー)に比べバネ反力が、約5倍以上有ります。
以上が、各製品の特長であり、用途としては,緩み防止が必要な箇所です。
・JIS B 1188 座金組み込み小ねじをご参照ください。
・セムス(SEMS)は米国のイリノイツールワークス(ITW)社の商標です。
日本では弊社が初めて導入しましたが、特許は既に切れております。
・セムスは大きく分類しますと、2点(2ピース)と3点(3ピース)があり、2ピースには平座金、ばね座金(SW)、スパック(波形ばね座金)、歯付座金(内歯・外歯・皿歯)、皿ばね座金付きがあります。
・3ピースには、ばね座金、スパック、歯付座金に平座金が一緒に組まれたものがあります。
・平座金組み込みの目的は、締結物の下穴が長穴又は大き目である時に
安定した座面を確保することにあります。
・ばね座金付きは、ばね反力は大きくありませんが、切り口の爪が相手材に食込む事により緩み止め効果を発揮します。
・スパック付きは、ばね反力が大きく、ばね座金程ではありませんが
爪によるロック効果もあります。(反面相手材をあまり傷つけません。)
・歯付座金付きは、ばね座金より更にばね反力が小さく、主に歯の食いつきによるロック効果で緩み止めを行います。
相手材を最も傷つけますが、逆に塗装板等にアースを取りたい時等に利用されます。
・皿ばね付きは、高いばね反力で軸力を確保し緩み止めを行います。
・3ピースは、平座金を足すことにより、前述の下穴の不陸状態(凸凹等)を解決します。
ばね座金やスパック付きは、下穴が長穴等の場合、締め込む過程で切り口がこれに引っかかり、口開き(C変形)となって機能を失ってしまう事があります。
平座金付きは勿論ですが、皿ばね付きも平座金の機能を有しているため、3ピースはありません。
ご理解頂けたでしょうか?
遂に先週、今年一番の大寒波がやって来ました。
皆さんの地域でも厳しい寒さはもちろん、雪が降った地域もあったのではないでしょうか?
私が住んでいる地域でも、丸1日雪が降り続け、かなり厳しい寒さでした。
最近、京都議定書やクールビスなど地球温暖化が、注目を集めています。
僕が住んでいる地域では、雪かきをすることが昔は結構ありました。
ところが、年々、雪の量・回数は少なくなり、地球温暖化を感じています。
雪が降らない方が、生活するには楽・・・。
しかし、地球温暖化は、車で15分ほどの距離にある琵琶湖に悪影響を与えているようです。
昨年の調査で、琵琶湖の酸素濃度が低下している結果が報告されました。
酸素を多く含む湖面の水の循環が、暖冬により発生しにくかったためと考えられています。
酸素濃度は、琵琶湖に生息する動物にとって生死を左右します。
雪が無い方が楽、でも、自然環境を考えれば雪が降ったほうが良い・・・。
そんな複雑な気持ちに揺れつつ、地球温暖化を感じる毎日です。
2008/01/28配信