No.226 [ねじの学び舎]細目の使い分けについて|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.226|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

[ねじの学び舎]細目の使い分けについて

今年も残りあとわずか、年末の挨拶回り、家に帰れば大掃除、年賀状作成と一年の中でも忙しい時期です。
くれぐれも体調を崩さずに、年末年始を乗り越えて行きましょう!
さて、メールマガジンは今年最後の配信となります。
「ねじの学び舎」では、先回に続いて、細目ねじについて取り上げます。
どうぞ、最後までお付き合いください。

ねじの学び舎

質問:細目の使い分けについて

JISでは、ネジサイズによって細目ピッチの種類がありますが、一般的にはピッチが小さいと緩みにくいと思います。
本題なのですが、ピッチを小さくして、ネジのかかる山数を増やす方がよいのか?
ピッチを大きく(引っかかり率を大きく)してねじ山を減らす方がよいのか?わからないです。
今は疲労から考えてボルトネジ谷部のRをJISより大きくとり、引っかかり率を小さくしていることもあり、ピッチは大きくして検討中です。

回答

一般的に細目ねじの方が並目ねじより緩みに対して強いと言われているのは、以下の理由の相乗効果によるものと思われます。
1.細目ねじの方がめねじとの接触面積が大きくなる。
→接触面積が大きくなると、摩擦抵抗も比例して大きくなる。
2.細目ねじの方がリード角が小さい。
→ねじの緩み方向に対する傾斜が小さい。
ちなみに接触面積の計算方法は、ボルト・ナットの締付けの場合
A=0.907×(d^2−d1^2)×(m−C)/P[2]
C=0.289×(d−d1)
d  :おねじ外径
d1:めねじ内径
m  :ナット厚み
P  :ねじピッチ    (日本電機工業会規格 JEM 1327より)となります。
M12並目(P=1.75)と細目(P=1.25)を例にとって計算してみると…
引っかかり率80%の六角ナット1種と組み合わせた場合、接触面積は並目で148.52,細目では152.12となります。
また、リード角は並目で2.95゜,細目で2.05゜になります。

編集後記

今年の世相を表す漢字は「偽」でした。
振り返ると、耐震偽装、食品偽装、品質偽装と確かに消費者を裏切るニュースが連日のように報道されていました。
そして、その度に目にする経営者の謝罪会見。
そんな中で目にしたのは、2007年ユニバーサル技能五輪国際大会のニュース番組でした。
次世代を担う若い技能者に、受け止めることが出来ないほどの熱意を込めて技能を伝える熟練技能者達。
それに応えるように、まっすぐな眼差し、張りつめた真剣な表情で、与えられた課題に挑む若い技能者の姿。
後日、金メダリストに内閣総理大臣賞が送られた彼らに、明るい希望を目にした感じがしました。

2007/12/25配信