No.224|ねじJAPANニュース(メールマガジン)|ねじJAPAN

No.224|ねじJAPANニュース(メールマガジン)

このページでは、メールマガジン「ねじJAPANニュース」の過去記事を一部抜粋して紹介しています。掲載されている情報は配信当時のものです。

ねじJAPANニュースが変わります!!!

朝晩の冷え込みが強くなり、一日一日、紅葉が深まるのを感じる季節になりました。皆さんはもう紅葉を観に行かれましたか?
さて、今回からメールマガジンの編集を担当する下園と申します。
ねじのポータルサイトのメールマガジンとして内容を充実させ、楽しんで頂けるよう進化していきたいと思います。
早速ですが、今回からメールマガジンの内容をバージョンアップします。
「ねじの学び舎」連載スタート!「ねじの学び舎」と題して、ねじJAPAN発行「質問技術相談集」に掲載されているQ&Aを1項目づつ掲載していきます。200ページ近くになる相談集の本を読むのは気が重いですが、1項目づつなら気軽に読めるのではないでしょうか。是非、知識向上にご活用ください。

ねじの学び舎

質問:塑性域締付

ねじの強度区分って、基本的にどのような物で決まるのでしょうか?
材質?それともねじの山?まったくの初心者です。
よろしくご教授願います。

回答

主に素材の引っ張り強さです。JISによる強度区分を見ても解るとおり、ねじの引っ張り強さと耐力(降伏点)が主です。
使う側から言えば、ねじの材料なんて何でもいいじゃないですか。
ねじは、機械構造要素の一つで、二つの物を設計時の力が入力されている間は壊れずに繋ぐのが目的であり機能です。
使う側にとって必要なのは材質ではなく、そのねじが保証する機能です。
まさにそこを規定しているのが「ねじの強度区分」です。
(JISB1051参照)前置きはこれくらいにして。
鉄の場合、引っ張り強さが出せる素材を使用することが第1です。
次に熱処理、ねじ切り方法(切削・塑性)、その順番、表面処理等々を数え上げればキリがありません。
強度区分6以下は一般に熱処理無し。
そこから9まではS45ないしC20から30程度のボロン銅。
(ボロンを少量添加すると劇的に熱入れ性が改善されるため)10以上はSCM・SCr(クロムモリブデン銅・クロム銅)が使用されるケースが多いようです。
詳細は、お取引先のねじメーカーに聞いてみて下さい。
メーカーノウハウがぎっしりの部分です。

2007/11/26配信