投稿者:愛知県のねじを使用するユーザーさん[職種は非公開]
ある製造業に勤務する者です。樹脂のネジばか対策を検討しています。樹脂材料はHIPS。ネジはM3タッピングネジ長さ8を使用。ネジ穴径はφ2.5±0.05です。対策としてネジ穴径を0.1程度小さくすることと、ネジ長さ(有効深さ)を10にすることを検討しています。樹脂材料はコストダウンのため安いグレードを使用しています。知見のある方、ご回答宜しくお願いいたします。以上
回答者:nobodyさん
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まず「ネジばか」の内容をもっと詳しく確認してください。
具体的には、「母材の割れ」が発生しているか否か、です。
タッピンねじの呼び径の2倍以上の樹脂に対しては呼び径3ミリでは推奨下穴径は2.6です。
また、ご質問の中に下穴の有効深さをより長くすることを窺わせる記述があるので、現状で
「タッピンねじが締まり切らないうちに入りにくくなって、それをムリヤリねじ込むとネジばかが発生する」
というような状況を想像しました。推奨下穴径より小さい下穴で上記のような状態だとすれば、下穴径が小さすぎて入りづらくなり、無理やりねじ込んだために母材が割れてネジばかとなる可能性が高いように思います。
従って母材の割れが確認できれば下穴径を2.6にしてみるのが対策となります。
母材の割れが確認できない場合はトルクの掛かりすぎと解釈せざるを得ませんので、掛けるトルクを減らせない理由がある場合は下穴を小さくすることよりネジ径を太くすることを検討すべきではないでしょうか。
回答者:ねじあさいさん
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「ネジばか」=「母材の中の破損による空回り」の場合、樹脂の種類「HIPS」特性は詳しくは知りませんが、硬めの材料でしたら「タッピング2種カット付」もしくは、いわゆる「樹脂用タッピンねじ」の使用も効果があるかと思います。
回答者:serpeyさん
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タッピンねじをご使用される上で重要なポイントは、相手材にマッチしたタッピンねじであるか。
今回の場合は、HIPSが熱可塑性樹脂であれば、熱可塑性樹脂専用のタッピンねじを選定されることをお勧めします。
熱可塑性樹脂専用のタッピンねじは、ねじ込みやすく(低タッピンぐトルク)、破壊トルクが高く(ねじバカになりにくい)のが特徴です。
本当に使用できるかは、高速回転化で測定出来るトルク試験機(現場の電ドラなどと同じ状態)で締付破壊試験を行うと、良し悪しが判定できます。