投稿者:兵庫県のねじを使用するユーザーさん[職種は非公開]
SS400程度の材料で、M20前後、長さ300mm未満程度のボルトを想定しての質問です。この手のボルトを大量生産する場合、冷間加工(引き抜き、鍛造、転造)が普通と理解しています。SS400が使われることはまずなく、SWRCH、SWCH、SGDがよく使われるようですが、理由は何でしょうか。SS400に、ボルトにするための冷間加工をするとどうなるか、その理由は何かという質問にもなります。よろしくお願いします。
回答者:nobodyさん
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申し訳ありませんが私はM20のボルトの生産で冷間加工が主であるかどうかまで把握しておりません。
もう少し細いサイズから熱間加工で作られるものもあると聞いています。
私に言えるのは冷間加工(ヘッダー加工)に使われるのは線材であること、その線材はかなりデリケートな材料管理が必要になることです。
デリケートさ加減の例としては真鍮ねじ(C2700系)の素材にはリサイクル材料を使わないということを聞いています。リサイクル材料だと成分的に規格に収まっていてもシワ、ワレ、ヒビ、頭飛びなどが発生しやすくなり製品レベルの品質が保てないとのことでした。
お題のSS400程度ということだと材料がヘッダー加工には向かないと思われます。
線材として出回っておらず、材料の規格としてもヘッダーに掛けるには大雑把すぎるように思われます。
先の例から類推すればヘッダー加工しても不良品の発生を押さえきれないのではないでしょうか。
ちなみにSWRCHとSWCHの「H]はヘッダー加工用の材料を意味するものだそうです。
回答者:ユリシスさん
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このサイトに保管されている過去記事として、以下のようなものを見つけました。
■SS400?
http://www.nejijapan.com/njc/old_qa/thread/detail_view/0000000020f6/700
■六角ボルトの材質
http://www.nejijapan.com/njc/old_qa/thread/detail_view/0000000071bc/400
いずれも、鉄製のボルトはなぜSS400で作られないのか?といった趣旨のものですので、質問者様の疑問を解決するヒントになるかもしれません。