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一般的な塑性域を使ったねじの締結(トルク法)は材質と呼び径が決まれば適正締め付けトルクが決まりますので、同じ材質では頭の形状の影響まで考慮されることはまずありません。逆に言うとトルク法はそれくらい大雑把な管理手段とされているということを意味します。
また、鉄だとキャップボルトと小ねじでは材質が違いますが、SUSの場合はどちらもほぼ同等の強度とされる材料ですので締め付けトルクは同じで構いません。
但し、アルミ材料に直接メネジを立てている場合はステンレスより強度がずっと劣りますのでアルミのメネジを基準にトルクを設定してください。
余談になりますが、市販のトルクドライバーの類は元々バラツキが大きく、そのバラツキが問題となるケースも出てきたためトルクドライバー管理用の検証治具が販売されるようになりました。従って体感してもらう際にトルクドライバーの表示値が正確であることを前提にしていらっしゃる場合は注意が必要になると思われます。
投稿日:2012-07-27 16:29:43